The Story of AUTECH's customization. プレミアム スポーティの源流を紐解く The Story of AUTECH's customization. プレミアム スポーティの源流を紐解く

AUTECHブランドのコンセプト「プレミアムスポーティ」の源流は、 当社の母体となる(株)オーテックジャパンの初代社長、櫻井眞一郎の車造りまで遡ります。
目指した車造りは、「扱いやすさを重視した動力性能のチューニング」 「ロングドライブの快適性を重視した車造り」「上質な素材と匠の技で仕立てたインテリア」です。

車好きのオーナーが、車をドライブすることを楽しめる車。
それは、ドライバーの操作にいち早く応えるパワートレインのチューニングであったり、 乗り心地を犠牲にしないスポーティな足回りのセッティングであったり、素材にこだわった上質なインテリアでした。

この創業以来の車造りの精神は今も受け継がれ、 AUTECHブランドのコンセプト「プレミアムスポーティ」につながっているのです。
ここからは、「プレミアムスポーティ」の源流となった車造りの「創造と挑戦」の歴史をご案内いたします。

伝統のクラフトマンシップを継承し、新たな航海へと舵を切った「AUTECH」誕生

~走りの良さと上質感を併せ持った「プレミアムスポーティミニバン」~

2018年 セレナAUTECH(C27型)

2018~

1986年の創業以降、オーテックバージョン、ハイウェイスター、ライダー等、様々なカスタムカーブランドを展開したオーテックジャパンは、それらを昇華させる形で社名を冠する新シリーズとして、新たなブランドを立ち上げる。
それが「プレミアムスポーティ」をコンセプトとする、AUTECHブランドである。
日産直系のカロッツェリアとして築き上げた多品種少量生産のノウハウと、職人魂が宿るクラフトマンシップをブランドの象徴とした、社運をかけた挑戦だったのだ。

ブランドのアイコニックカラーは、湘南・茅ケ崎の「海」と「空」から想起したブルーをチョイス。インテリアのシートは、触れた時の質感や艶にこだわり、クリスタルスエードを採用。デザインはあえて模様の大きさや並びを変化させる「ゆらぎ」を取り入れ、ブルーステッチで仕立てることで、落ち着きのあるプレミアムな室内空間を演出している。

エクステリアの専用フロントグリルは、どの角度から見ても美しく輝くよう、ドット面の造形にこだわり抜いた。低い位置に装着されたメタル調フィニッシュのパーツは、車体を一周させることで、低重心なスタイリングを実現し、スポーティなキャラクターを表現している。

そして、vol.3で紹介したパフォーマンススペック/ハイパフォーマンススペックの後継となる新グレードには、「SPORTS SPEC」という称号が与えられた。

専用チューニングコンピューターの採用により、心地良い加速感と扱いやすい動力性能を獲得。
タイヤは、しなやかな乗り心地と静粛性を兼ね備えつつ、高いグリップ力が特徴のミシュランパイロットスポーツ4を採用。
このハイグリップタイヤの性能を最大限に生かすべく、サスペンションやパワーステアリング等の足回りにチューニングを施し、走行シーンを問わず安心感のあるハンドリングを実現。加えて、ボディ補強で車体のねじれを抑制し、操舵時の応答性を向上させたことで、ミニバンとは思えない操縦安定性の高さも実現した。

AUTECHブランドはC27型セレナを皮切りに、様々な車種へ派生した。
E12型ノートはe-POWERにSPORTS SPECが設定され、モーター駆動の加速感と回生ブレーキの効き具合をチューニングし、走りの爽快感を更に高めた。もちろん、SPORTS SPEC以外の車種でも、走りへのこだわりは抜かりない。
19インチのホイールが特徴的なT32型エクストレイルは、2020年のモデルから専用サスペンションを採用し、更なる上質な乗り味を実現した。そして2021年にはE13型ノートにAUTECH CROSSOVERを投入。大径タイヤと専用サスペンションで車高をアップしながらも、パワーステアリングにチューニングを施し、高速走行やワインディングでも安心感のあるハンドリングを両立している。

AUTECHブランドは「上質」かつ「スポーティ」な乗り味をベースに、車種のキャラクターに合った個性を際立たせるチューニングを施しているのだ。

~時を経て更なる進化を遂げた「SPORTS SPEC」~

2024年 セレナAUTECH SPORTS SPEC(C28型)

2024~

オーテックバージョンから代々受け継がれてきた「扱いやすさを重視した動力性能のチューニング」と「ロングドライブの快適性を重視した車造り」という走りのコンセプトは、技術と共に熟成され、C28型セレナへ注ぎ込まれた。

Vol.3で紹介したハイパフォーマンススペックの爽快なドライブフィールはそのままに、同乗者も、より快適に移動できる乗り心地と静粛性を目指して、高度なチューニングが施されたのだ。

先代のAUTECH SPORTS SPEC同様、ボディ補強、ホイールのインチアップ、専用サスペンションなどのチューニングに加え、パフォーマンスダンパー®を採用。

ボディ剛性を高めることで増幅される振動を中心に素早く減衰。
路面から伝わる細かな振動も抑制し、雑味の無い上質な乗り心地に仕上げた。
併せて、車体補剛の役割も果たすことで、しっかりとした直進安定性を実現した。さらに、静粛性を高める遮音ガラスをフロントドアに採用。荒れた路面や高速走行時の車外からのノイズを抑制することで同乗者にも快適な室内空間に仕上げている。

「セレナAUTECH SPORTS SPEC」は、歴代のパフォーマンスチューニングカーの「スポーティ」な走りだけでなく、車に伝わる振動や静粛性のチューニングにより、プレミアムな乗り心地と快適性を兼ね備えた稀有な存在なのである。
自動運転技術や先進安全装備など、多機能化する自動車のカスタマイズは容易ではない。
そんな逆境をものともせず、颯爽と駆け抜ける革新的なチューンドミニバンとして、新たな世界を切り開いたのだ。

※「パフォーマンスダンパー」はヤマハ発動機株式会社の登録商標です。

AUTECH SPORTS SPECは、歴代のパフォーマンスチューニングカーのノウハウ全てを注ぎ込み、 新世代のチューンドミニバンとして更なる進化を遂げました。

これからも「走る喜びや操る楽しさ」を提供し、AUTECHブランドならではの「走りの良さと上質感」を体感できる、 究極の「プレミアムスポーティ」をめざし、磨きをかけていきます。