~扱いやすさを重視した動力性能のチューニング~
1988年 スカイライン (R31 型 )GTS オーテックバージョン
専用エンジンの最高出力は、競技用ベースモデルのスカイラインGTS-Rに匹敵する210馬力。 しかし、オーテックバージョンは特性の異なるターボチャージャーを採用し、低回転域から大きなトルクを発生させることで、加速レスポンスが高まり、乗り手の操作にいち早く応えるチューニングが施されている。
AUTECHブランドのコンセプト「プレミアムスポーティ」の源流は、
当社の母体となる(株)オーテックジャパンの初代社長、櫻井眞一郎の車造りまで遡ります。
目指した車造りは、「扱いやすさを重視した動力性能のチューニング」
「ロングドライブの快適性を重視した車造り」「上質な素材と匠の技で仕立てたインテリア」です。
車好きのオーナーが、車をドライブすることを楽しめる車。
それは、ドライバーの操作にいち早く応えるパワートレインのチューニングであったり、
乗り心地を犠牲にしないスポーティな足回りのセッティングであったり、素材にこだわった上質なインテリアでした。
この創業以来の車造りの精神は今も受け継がれ、
AUTECHブランドのコンセプト「プレミアムスポーティ」につながっているのです。
ここからは、「プレミアムスポーティ」の源流となった車造りの「創造と挑戦」の歴史をご案内いたします。
~扱いやすさを重視した動力性能のチューニング~
専用エンジンの最高出力は、競技用ベースモデルのスカイラインGTS-Rに匹敵する210馬力。 しかし、オーテックバージョンは特性の異なるターボチャージャーを採用し、低回転域から大きなトルクを発生させることで、加速レスポンスが高まり、乗り手の操作にいち早く応えるチューニングが施されている。
~ロングドライブの快適性を重視した車造り~
レースで活躍した、BNR32型スカイラインGT-Rのターボエンジンをノンターボ化し、低回転から高回転までスムーズに吹け上がる専用NAエンジンを搭載。
フルレンジ電子制御4速オートマチックを採用し、滑らかなシフトチェンジを実現することで、ロングドライブでも快適に、優れた動力性能を楽しめる車に仕上げた。
サスペンションは「路面に吸い付く安定感」と「マイルドな乗り心地」を目指し、スプリングのばね定数とショックアブソーバーの減衰力をチューニング。走りの質の作り込みにより、乗員全員が安心感を得られる仕上がりになっている。
R31型の車造りの精神に、ロングドライブの快適性をプラスして磨き上げることで、究極のグランドツーリングカーとして進化を遂げた。
ここまで、理想のパフォーマンスを追い求めた2台を紹介した。
最後に、「上質さ」において特にこだわり抜いたオーテックバージョンを紹介しよう。
~上質な素材と匠の技で仕立てたインテリア~
専用カタログの表紙からわかるように、この車を象徴するアイテムは「インテリア」だ。
英国王室や欧州高級自動車メーカーも採用していた、名門コノリー社製の最高級牛革を、シートとドアトリムに採用。
老舗メーカーが丁寧に仕立てるレザーと、オーテックの匠の技が、唯一無二の上質な空間を生み出した。
オーテックバージョンに施された、 「扱いやすさを重視した動力性能のチューニング」「ロングドライブの快適性を重視した車造り」 「上質な素材と匠の技で仕立てたインテリア」の3要素は、 以降の当社のカスタムカーに受け継がれ、AUTECHブランドのコンセプトにも大きな影響を与えてゆきます。
次回は、当社のカスタムカーを語るうえで欠かせない、大ヒットシリーズを紹介します。