The Story of AUTECH's customization. プレミアム スポーティの源流を紐解く The Story of AUTECH's customization. プレミアム スポーティの源流を紐解く

AUTECHブランドのコンセプト「プレミアムスポーティ」の源流は、 当社の母体となる(株)オーテックジャパンの初代社長、櫻井眞一郎の車造りまで遡ります。
目指した車造りは、「扱いやすさを重視した動力性能のチューニング」 「ロングドライブの快適性を重視した車造り」「上質な素材と匠の技で仕立てたインテリア」です。

車好きのオーナーが、車をドライブすることを楽しめる車。
それは、ドライバーの操作にいち早く応えるパワートレインのチューニングであったり、 乗り心地を犠牲にしないスポーティな足回りのセッティングであったり、素材にこだわった上質なインテリアでした。

この創業以来の車造りの精神は今も受け継がれ、 AUTECHブランドのコンセプト「プレミアムスポーティ」につながっているのです。
ここからは、「プレミアムスポーティ」の源流となった車造りの「創造と挑戦」の歴史をご案内いたします。

カスタマイズの楽しさをより多くの方へ
「ハイウェイスター」「ライダー」

~ミニバンカスタムの先駆者~

1995年 ラルゴ ハイウェイスター

1995

今や多くの自動車メーカーで定番化しているミニバンのカスタムグレードだが、そのムーブメントを紐解くと、90年代後半にオーテックが手掛けた、日産ラルゴのスペシャルバージョン、ラルゴ ハイウェイスターにたどり着く。

専用エアロパーツや、大型ボディストライプ&ステッカーが織りなす、スポーティなスタイリングが大ヒット。

メーカー純正のカスタマイズが施されたミニバンは、当時希少な存在だったことも相まって、幅広い年代のお客様から注目を浴び、当時のオーテックとして過去最高の年間販売台数を記録するモデルとなった。

ハイウェイスターは、もはやカスタマイズカーの域を超えた空前の大ヒットとなり、後に日産車の上級グレードに昇格し、様々な車種にハイウェイスターのグレードが設定され、今もなお多くの人に愛されている。

一方のオーテックは更なる挑戦として、より「個性」を際立たせた、新たなカスタムカーを生み出す。

~ライダーシリーズの起源~

1998年〜 キューブ ライダー

1998~

ライダーシリーズの全ては、キューブから始まった。
90年代後半に流行した「アメリカンビレット」の スタイルを、初代キューブ(Z10型)に融合。

1998年に華やかなデビューを飾ったキューブライダーは、特徴的な細長いメッキグリルが一世風靡、多くのファンを獲得した。

このヒットを皮切りに、コンパクトカーのみならず、様々な車種にライダーの息吹が吹き込まれ、長く愛されるカスタムカーとして、支持を得ていく。

そして、キューブから始まったライダーという種火は、日産を代表する2台のミニバンへの設定拡大により、本格的なカルチャーへと進化する。

~上質な内外装と圧倒的な高級感~

1998年〜 エルグランド ライダー

1998~

エルグランドの上質感に、ライダーはどのような付加価値を与えられるだろう?

この問いに、オーテックはミニバンの頂点を極める存在として、エルグランド ライダーを送り出す。

初代エルグランド(E50型)ライダーは、白本革シートを設定し、上質さと特別感を兼ね備え1998年にデビュー。

後にベースグレードにも白系本革シートは設定されるが、ライダーでは市販車としては限界レベルの白さとし、さらにギャザーを入れてよりプレミアムな座り心地を実現。素材と仕立ての両方で、徹底的にこだわり抜き、インテリアを造り込んだ。

Vol.1で紹介した、セフィーロ オーテックバージョンのインテリアに対する情熱は、エルグランド ライダーに注ぎ込まれ、エルグランドの持つ上質なキャラクターを、圧倒的な高級感に進化させたのである。

~スタイルと個性の進化を極めたミニバン~

2000年〜 セレナ ライダー

2000~

エルグランドの大ヒットを受け、今では日本で最も支持されるMクラスミニバンに、バリエーションを拡大。
2代目セレナ(C24型)、3代目(C25型)、4代目(C26型)、5代目(C27型)と、時代のニーズに応えながら代々設定されていく。

ライダーシリーズに共通しているのは、隙なくトータルコーディネートされたエクステリアデザインと上質に仕立てられた内装であり、これらは現在のAUTECHブランドにも引き継がれていることは疑いの余地がない。

また、5代目(C27) 型ライダーで採用したブルーシグネチャーやインテリアへのブルーステッチは、AUTECHブランド登場への伏線となったのだ。

オーテックが手掛けた、ハイウェイスターとライダーシリーズは大ヒットし、 ファクトリーカスタムカー(メーカー純正のカスタムカー)という、 新ジャンルを開拓する象徴的な存在になりました。 一方、これまでのオーテックバージョンで築いた「パフォーマンスチューニング」も、手を緩めることなく続いていました。

次回は、より高度な次元へと進化した、オーテックのパフォーマンスチューニングカーをご紹介します。